カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ

都電6000形に動力を組み込む!

 ワールド工芸駆け出しの新人Mです。
 そろそろ私も仕事に慣れて落ち着いてきましたよ。ホームページにお褒めをいただくこともしばしばで、うれしいところです。そんなある日、社長に急に呼ばれました。

「M君さぁ、これにウチのHO-101-17.5の動力を組み込んでみてくれる?」
「え?なんすか?あ、都電6000じゃないですか」
「そうそう、本屋で売ってるコレクションシリーズみたいなやつ、実は8年くらい前に紀伊国屋で積んであったのを買っておいたんだけどさ、M君プラモデルもやるらしいじゃん。ちょっとやってみてよ?」
「はぁ。。。」

 なんかいきなりの無茶ぶりですなぁ、と思ったものの、ディスプレイモデルにしてはなかなかのプロポーション。飾っておくだけじゃ勿体無いよね、ということでちょっと分解してみっか、ということになりました。ただ、一応弊社にもキットがあるんですよね、都電の6000。いいんですか?社長!

概要

 本屋で売ってるこれが元ネタ。技術評論社さんの大型(HOゲージ)完成模型 日本の名風景 街の風物詩「路面電車(1)」都電6000形というもの。豪華ブックレットつきでプラ製16番のディスプレイモデルがついてます。さすがに8年前の刊行ですから店頭に在庫はないと思いますが、お持ちのお客さんも多いのでは?他にこんなにいっぱいシリーズがあるみたいですよ。
 ふむふむ、図面までついてます。あ、監修は片野正巳さんですね。
 これがその模型。プラスティック一体整形な感じですがプロポーションに破綻は無く、いい感じです。税込み2,080円と安価ですしね。これが走れば楽しそうですな。
 床下機器は最小限の表現ですが、台車はなかなかいい感じ。その気になってきました(笑)
 台車は回転しません。どうなってんのかな?ってひねったら「ぱき!」という音がして折れてしまった。やっちまったか?見てみるとはめ込んであったようですね。まぁどうせバラバラにするんだし、ままよ。
 弊社動力ユニットHO-101-17.5と並べてみます。これ、イケるんじゃない?ふひひ。

バラしてみよう

 この手の模型は大抵分解することなど考えていないので、うまいことやらないとパーツを割ってしまったり、結構泣ける展開が多いです。とりあえずおっかなびっくり床板の隅に爪を差し込んでみたらメリメリって感じで接着剤が剥がれる感触アリ。取り付け用の爪などは無いようなので、カッターの刃を本格的に全周に入れていくと。。。
 無事分離完了。ぱちぱち。簡易的ではありますが、緑のロングシートやマスコンハンドルなんかも付いててちょっと感動。もちろんこいつらはこのまま生かす方向で考えましょうね、社長。実は僕は中学生のときに実車には慣れ親しんでました。都電で通ってる友達なんかもいたんですが、そいつの話だと「雨の日の飛鳥山の坂で電車を降ろされて、ずぶぬれになって電車を押したことがある。で学校も遅刻。」だそうです(笑)そんなことを思い出させるインテリア。
 上回りはケッコーアバウトな構造(笑)。窓ガラスは透明プラを入れておしまい。固定すらしてません。
 さすがにアバウトな僕でも計測はしますってば。
車高チェックしてみると、なんと計算上HO-101-17.5とどんぴしゃ。最初は洋白製のHO-101-17.5の床板を使う予定でしたが、計画変更!プラの床板をそのまま利用したほうがいいかも。

切った貼った開始!

 オリジナルはボディと床板が直接着剤止め、といういささかファンキーな作りだったので、流石にネジで上下分離できたほうが良かんべー、と画策。緑のプラ製のロングシートをそのまま取り付け用のアングルにしてしまう妙案を思いつく。で、バラシ。
 ボルスターの位置にはHO-101-17.5のワッシャを避けるために大穴をあけます。ドリルで下穴をあけておいて、リーマーやヤスリでごしごし。プラが相手なので結構ナメた工作してます、すみません。ボルスターの左右にはスパン17.4mmで2つの取り付け穴をあけておきました。で、プラを切るのはレザーソーなんかがいいのですが、社内にはプラ加工用の工具がなかったので糸鋸で代用。金属加工用工具をプラで使うときはあせっちゃダメです。急ぐと熱でプラが溶け、厄介なことになります。ヤスリが目詰まりしたりとか。
 うひょひょひょ。
 動力台車側はモーターを逃げるため、かなりザグる必要がありましたが、こちらもうひょひょひょ(笑)
 なんかいい感じ。もちろん試走してみますが、当然バッチリだよねー。
 試しにボディをかぶせてみますが、特に当たる箇所も無く、車高もよさそう。
 ロングシートはボディ側に接着。4箇所にM1.4のタップを立てておきます。相手がプラですから、床板のネジ止めはソフトにやらないとネジ切っちゃいますね。
 プラの台車枠はニッパでバラバラにしたあと、裏側をヤスって平らに仕上げます。
 L字金具を接着。
 おー、いい感じじゃないっすかー。
 「ワールドさんの動力は窓越しにモーターが見えないのがイイネ」とお褒めをいただいております(嬉)。

完成!


 完成。全然問題ないっす~。走行も快調です。こうなるとビューゲルをエッチング製に交換したり、ヘッドライトを点灯式にしたり、そもそも塗装をし直したりと、いろいろと欲が出てきますね~。いいんですよ、どんどんやっていただいて(笑)
※イベント企画品バージョンのHO-101-17.5ですと追加加工が必要となります。

動画もアップロードしました。低速利きます!

ページトップへ