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16番 上田交通EB4111を作る(前編)


 みなさまこんにちは。ワールド工芸設計/HP担当のMです。16番上田交通EB4111のテストショットがあがりました。今回は2回にわけて組立工程もちょっと詳しくご紹介です。というのもこのキット、内容もお値段も組立初心者にぴったりの製品だからです。初心者のかたはNゲージのキットをお求めになる場合が多いと思うのですが、実は工作、ということになると小さいNゲージよりも大きな16番のほうがいろいろと楽チンなんですね。Nゲージだと細かい工作が多いし、さらに僕くらいの年齢だと視力もきっついですから、Nだと(笑)。
 大きいからといって別段違う道具を用意する必要はありません。一般的なHOモデラーは80〜100Wのはんだごてをお持ちだと思いますが、ワールド工芸のキットの場合、むしろ小さなこてのほうが工作は楽です。そういう僕は40Wと55Wのこてしか持ってません。そのあたりは工作に必要な工具類の解説をどうぞ。また、NゲージEF30の組立あたりも参考にしてください。
 それじゃぁ、動力部から行ってみましょうか。

動力部組立

ワールド工芸のキットの動力は、一部をのぞき、自分で組み立てる必要があります。なおかつ、Nゲージも16番もナローゲージもおおむね共通の部品を使っています。なので、コツさえ掴めばゲージを問わず大体上手く組めるようになります。ここからはポイントを解説してゆきます。
動力部のベースは洋白エッチング製です。切り取ったランナーの切り口等はやすりで綺麗に仕上げておくのが基本です。ただし、位置決め用の小さなボスまで削り取ってしまわないよう、よく注意してくださいね。組む段になってあわてます。
01_02 ギヤボックス本体は、強度を持たせるため2枚重ね構造になっています。180度ぺったり折り曲げただけですと強度が保てないので、写真のようにはんだ穴が開いています。ここへはんだを流せば裏表がきっちり固定されるわけです。隙間無く、しっかり押さえてから、はんだ穴へフラックスをちょいちょいとつけます。僕はいつもフラックスの塗布には爪楊枝を使っています。綿棒やスポイトだとつけすぎてしまうことが多いです。
01_03 はんだを流したの図。ああ、へたくそですね。もっとうつくしく流れた写真を掲載すればまぁ、いいんですが、裏側だし、はんだも流れているのでこの程度でも全然オーケーです。下のほうにもあと残りふたつのはんだ穴があるのでそちらにも流してがっちり固定します。
01_04 きっちりキメなくてはいけないのが直角曲げです。今回の場合は2軸ということで集電がややシビアになるので、ここでの曲げが結構走りに影響します。これはランナーの直角穴部分に部品をあてがって直角を確認しているところ。曲尺やスコヤーなどの特殊な工具がなくてもこのように確認できます。
01_05 箱型に曲げ終わったら、このように平滑な台の上でねじれがないかを確認します。四隅を指で軽く叩いて、かたかた音がするようだとどこかゆがんでいるはず。ちなみに僕はカツミさんのベーク板(大)の上で作業しています。ベークライトは熱に強く、硬いので工作台としてオススメです。
01_06 曲げが決まったら直角折り曲げ部分の裏側にははんだを流しておくと良いでしょう。ただし、これをやってしまうと後から修正は不可能となります。よく確認してから、ね。
01_07 組みあがったら、クレンザーと温水でよく洗ってフラックスを落とし、プライマー、つや消し黒で塗装します。ちなみにこの解説では塗装無しのままで行きます。
01_08 車輪の軸受け部分をキサゲ刷毛で磨いています。車輪は黒染めメッキがかかっていますのでこのようにして集電を良くしておきます。ちなみにキサゲ刷毛とは大阪のマッハ模型さんのオリジナル工具。微細なステンレス線を刷毛状に束ねた工具で、「これが無くては鉄道模型は作れない」くらい便利な工具です。私は一番細い0.06Φのものを愛用。
01_09 小ギア軸のフランジ面にはバリが出ていることがあります。僅かなバリでも大ギアと干渉してしまうことがありますので、このように平やすりでナメておきます。
01_10 大ギアを組みました。この時点で手で回して、かるーく回らないとダメです。ひっかかるようだと何か問題があるはず。
01_11 動力部はこのように、一旦車輪を入れないで組み立て、軸受け部をΦ2.5mmのリーマーか丸やすりで当たりをつけます。この写真は未塗装ですが、塗装した場合はこうやって塗装を剥がさないと集電できません。ただし、削りすぎに注意です。
01_12 車輪を組み付けました。この状態で机の上でかるーく転がらないとNGです。ギヤの組み付けが悪いか、軸受けのバリが問題か。いずれにせよこの時点で解決しておかないと全然走らない模型になってしまいます。ちょっとデリケートな部分。
01_13 モーターの配線材にはいつものフラックスを使ってはいけません。フラックスは強く金属を侵すのでリード線やモーターには電気配線用ヤニ入りはんだを使います。これは被覆をむいた線材に予備はんだをしているところ。
01_14動力部完成。このままで線路上で試走テストです。前後方向でスピードに差がないか、前後方向で走行音に差がないか、ひっかかったりしないか、直線、曲線、ポイント等も走行させてチェックします。ちなみに注油はほとんど必要ありません。差すなら、軸受け部だけにほんのちょっと垂らす程度にします。下手にオイルを差しすぎるとそこに埃が付着し、余計走行に支障が出ます。

お疲れさま!次回はいよいよ上回りの組立です。
16番 上田交通EB4111を作る(後編)
16番上田交通 EB4111 電気機関車 組立キット 17,280円 (税込)