■1955年、戦後不況の影響により小型無蓋車の需要が高まったため、戦前生まれの小型有蓋車ワ22000の後継車として製造された10t積小型有蓋車がワ10000形です。戦後大量に余剰となったトキ900形の改造名義で部品の流用が行われたため、12トン短軸車輪が使用されています。
走行安定性向上のために軸距離はワ22000の3,000mmに対し3,500mmに延長、車体高さ、幅を若干大きくして容積を拡大しました。走り装置は当初一段リンク式でしたが後に二段リンクに改められました。小型車ゆえ床下が極狭であるためKC形ブレーキシリンダーが採用できずKD形を使用し、エアータンクは別体となっています。全国で活躍し、1982年に型式消滅されました。
白帯を巻いて大宮工場で配給車代用として使用されていたワ10352です。
★ご好評のうち完売いたしました。ありがとうございます。(2022年9月26日記)
※写真は試作品です。
本製品は塗装済完成品です。