■1955年、戦後不況の影響により小型無蓋車の需要が高まったため、戦前生まれの小型有蓋車ワ22000の後継車として製造された10t積小型有蓋車がワ10000形です。戦後大量に余剰となったトキ900形の改造名義で部品の流用が行われたため、12トン短軸車輪が使用されています。
走行安定性向上のために軸距離はワ22000の3,000mmに対し3,500mmに延長、車体高さ、幅を若干大きくして容積を拡大しました。走り装置は当初一段リンク式でしたが後に二段リンクに改められました。小型車ゆえ床下が極狭であるためKC形ブレーキシリンダーが採用できずKD形を使用し、エアータンクは別体となっています。全国で活躍し、1982年に型式消滅されました。
吹田第一機関区にて控車代用として使用されていたワ10012です。
★商品ご好評の内完売いたしました。ありがとうございます。(2023年8月29日記)