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Nゲージ EF30 1を作る(後編)

 さぁ、足回りも快調に走ることがわかったので一安心。いよいよ楽しい車体の組立です。心がける事は、やはりハンダの量を最小限にして組み立てるということ。ハンダを付けすぎると結局はそれを削り取らなくてはならないわけで、時間の無駄になりますし、美しい仕上がりを損ねる事だってあるわけです。それでは行きましょう!

車体の組立

02_01 キットに入ってる車体はこのように折り曲げ済みです。屋根Rの曲げには治具が必要ですので、ワールド工芸のキットはそういう部分は加工済みとしてあります。実は弊社熟練社員が一つずつ手で曲げ加工してるんですよ。ありがたい、ありがたい。
02_02 もちろん曲げてあるだけなので車体はペナペナです。特に細かいディティールを再現する為に非常に薄い板で加工してありますので取り扱いは厳重に注意が必要です。一度歪んでしまうと、奇麗に復元するのはまず不可能です。で、写真をよくみていただくとわかるのですが、弊社キットの車体はこのように一発折り曲げで加工が済んでしまいます。他社の、特に16番のキット等ですと、ドアやエアフィルターを一枚一枚裏からハンダ付けしなくてはならない構造が多いのですが、ワールド工芸のキットは位置決めも仮止めも必要ありません。ハンダ穴に「じゅっ」とハンダを流すだけで車体が完成します。
02_03 屋根板や小屋根もこのように予め曲げ加工済みです。
02_04 ですのでまず、車体の裏側のハンダ穴にハンダを流し、車体の補強をしてしまいます。裏打ちが浮かないようにしっかり押さえてハンダ付けします。ハンダ穴はたくさん空いていますが、全部にハンダを流します。また、真鍮素材は熱によって伸びますので中央部のハンダ穴にまず流し、順番に外側のハンダ穴に向かってハンダを流していくようにします。
さらに、矢印のように肩の部分にもハンダスペースがありますのでここにもハンダを流しておきます。そうしないと車体が歪んでしまいます。これポイント。
 真鍮素材は思ったより柔らかいのでハンダこて先は「置くように」付けるのがポイント、間違ってもゴリゴリ押し付けてはいけません。あっという間に素材が歪みます。
02_05 この状態ではまだ、お顔、つまり妻板がパックリ左右に割れています。これをくっつけるのがこのちっちゃい貫通扉。これも180度折り曲げて加工し、ハンダで組み立てておきます。
02_06 写真がボケてすみません。貫通扉がずれないようにプライヤーではさんで、ハンダで固定します。曲がらないよう、緊張してます。
02_07 よし、うまくいきました。これで箱になったのであとはおでこの隙間の処理ですね。
02_08 当て板を屋根に合わせて「なんとなく」指で曲げておきます。
02_09 これを車体のおでこの裏側にあてがいピンセットで押さえて、ハンダで仮止め。位置がオーケーならば全体にハンダを流します。貫通扉の裏側にもハンダを流しているのに注意。
02_10 ヤスリで仕上げます。もし穴が空いちゃっても大丈夫。慌てず表からほんの少しハンダを盛ってやればいいのです。このようにハンダは瞬間接着剤としても、パテとしても使える訳です。慣れてしまうと便利でスピーディーです。もし、これがエポキシパテだったら、乾くまで本日の作業は終了になっちゃいますからね。
02_11 こんなもんでしょうか。整形が終わったらサンドペーパーで仕上げておきましょう。
02_12 細かいパーツ組立と取付けに移ります。小屋根は裏側の爪をピンセットで起こしておきます。
02_13 車体には屋根板をハンダ付け、さらに小屋根もハンダ付けしておきます。
02_14 運転室部分にはホワイトメタル製のウェイト(おもり)を付けます。ウェイトはこのようにスカートを止めるネジと干渉します。予めこのように取り付け板と現物合わせで穴位置を千枚通し等で位置決めし、2〜3mmくらいのドリルで穴あけをしておいてください。
02_15 車体には動力部との合体用のアングルをハンダ付けします。これで車体はかなりしっかりするはずです。
02_16 わかりにくいかもしれませんが、ひさしの曲げ加工をします。ひさしを曲げガイドごと板から切り取り、180度折り曲げてフラットノーズプライヤーでひさしをガイドごとえいやっと曲げます。
02_17 ひさしはとても薄い板で加工が難しいのですが、ガイドと一緒だと、このように奇麗なRをつけて曲げる事ができます。ここでガイドは折取ってしまいます。
02_18 こんなに小さいひさしの加工が完了。実は左右があります。取り付けには注意が必要です。
02_19 なんだこれは?ホチキスの針?違います。乗務員扉の手すりです。もちろん真鍮線等で自作しても良いのですが、実際に作ってみると奇麗に揃った手すり部品を作るのはなかなか難しいし、ほんの少し浮かせてハンダ付けするのはもっと難しいんですよね。ワールド工芸はこういうパーツもエッチング板で提供してます。
02_20 折り畳んだティッシュ越しに手すりを押さえてハンダ付け。裾部のハンダは奇麗に削っておかないとこのあとウェイト取り付け板が入らなくなります。
02_21 屋根上のモニター類もちまちまと組立て。小さいので取り扱い注意です。
02_22 これも屋根上のモニター。ちっちゃい。
02_23 そしてこんな感じで組立完了!いい感じですねぇ。
02_24 ホワイトメタル製の屋根上機器はハンダこてを当てると溶けてしまいますのでエポキシ接着剤等で取り付けます。屋根上配線もエッチング製です。
02_25 ロストワックス製の台車枠もいい感じですね。左右がありますので間違えないように。
02_26
塗装が無ければ実は組み立ては一日あれば完了します。プラモデルより簡単ですよね。パンタグラフはTOMIXさんの指定パーツを別途お求め下さい。
EF30はステンレス車体ですのでもちろん塗装は銀色一色となります。ただしこの1号機だけは赤色の帯をまとっています。マスキングによる塗り分けは非常に難しいので、キットには帯板が添付してあります。これを赤色に塗った上で銀色のボディに貼付ければ良いという具合。組み立てる人に配慮した設計となっているわけです。みなさまもぜひ挑戦してみて下さい。
すばらしいホビーライフの始まりとなりますように。

お疲れさまでした!