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12mmゲージ カ3000・ツム1000を組む!

 みなさんこんにちは。ワールド工芸駆け出しの新人Mです。
 たいへんご無沙汰してしまい申し訳ございません。消費税やらなんやらで忙しくしており、なかなかブログの更新ができませんでした。と言いますか実は本当の原因は1/87 12mmゲージの貨車2種類の設計のため、どっぷりと山篭りしていたせいなのです、ごめんなさい。
 ターゲットとして選んだのが家畜車カ3000と通風車ツム1000。どちらもワールド工芸初の模型化でございます。実車の詳しい解説はWikipedia等をご覧頂くとして、12mmゲージで作るからには長軸貨車の魅力を最大限にお伝えしなくてはなりません。左右に張り出した軸箱守に対して、極端に引っ込んだ車輪とブレーキシュー。これを表現するには12mmゲージは最適です。今回はブレーキテコ類のみならず、空気配管まで再現することにしました。ではまず、カ3000から組み立て開始!
 家畜車といえばガイコツみたいなスケルトンな車体。これを表現するなら繊細なエッチング板が最適でしょう。というわけで細長いリブばかりの部品構成になっております。
 L字鋼を「かすがい」のように補強として構成されています。模型では硬めの燐青銅でリブを製作、強度を確保しています。これを一本ずつ車体に差し込んで半田づけしていきます。
 ほら、L字鋼になってきました。正直ちょっと面倒くさいですが(笑)、差し込んで押さえて半田づけするだけですので、位置がずれる心配もありません。作業が進むにつれ「うひひひ」とほくそ笑んでしまう工程。
 最初はちょっと強度が心配ですが、だんだんがっちりしてきます。
 めちゃめちゃ複雑な構造のドア(部品構成を考えるだけで一日がかりでした)は4枚重ね。
 組み上がっちゃうとなんてことない形状なんですけどね。
 上回り完成。ここまでで4時間フラット。挑戦者求む!(笑)これ眺めてるだけで晩酌ができそうですよ。
 台車はワールド工芸標準となった構成。16番で発売中のパーツとは軸箱周りの構造がわずかに違うだけで基本的には同じです。カ3000、そしてツム1000ともども二段リンクです。
 下回り完成。足踏みブレーキのロッドが、大きく軸箱を避けている形状は長軸貨車ならでは。見にくいですが空気管の配管も再現しています。
 息つく暇もなく、ツム1000に着手。カ3000ほどスケルトンじゃないですが、通風車ってくらいですから穴だらけですね。え?誰ですか?痛風車なんて言っているのは(笑)
 妻板にはリブが二本入ります。これも差し込んで、押さえて、じゅっです。
ツム1000の下回りもカ3000とほぼ同じ構成。ただ、足踏みブレーキのロッドの長さが違うんですよね。部品の共通化ができなくて模型的にはちょっと。。。な部分ではあります。

 カ3000完成。お食事中の方には申し訳ないのですが、木製の床板が台枠の上に張り出しているのは、お牛様の糞尿を清掃する水によって台枠が錆びるのを防ぐためだそうです。足踏みブレーキ部の側板下側がふさがれているのも、作業員に糞尿がかかるのを防ぐためだそうです。過酷な仕事だったんですね。
 ちょっと斜めから眺めると、すぐブレーキシューが見えなくなるくらい引っ込んでいます。長軸ってこんなだったっけ?いろいろ発見がありますね。こんだけスケルトンだと牛を載っけてみたくなります。プライザー社からHOスケールの乳牛なんかも発売されてますね、いかがでしょうか。

 ツム1000。こちらは外板の中央部に横一線に溶接跡のあるタイプを模型化しています。このほかに、一段リンクのツム1を二段リンク化して編入したタイプ等、バリエーションがあります。

 ツム1000の下回り。床板にも通風スリットが開けられていることがわかります。

 並べてみました。長軸の様子がよくわかります。

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